こんにちは、アサヒです。
2020年10月21日(水)。
欧州時間の始まりからドル円は急落し、一方的な下降トレンドとなりました。
ナンピンマーチン系のEAの場合、買いポジションを持っていたら逆行に耐えられず強制ロスカットになったかもしれません。
実は僕も強制ロスカットにあいました。
ですが悲観はしていません。
こちらの記事でご紹介しているように、自分ルールを決めていたため、まだ年間収支はプラスで推移しているからです。
⇒EAの資金管理〜ロスカットを味方にしてFXで勝ち続けよう〜
⇒FX自動売買EAの含み損にドキドキするならルール作りと資金管理の徹底を!
とはいえ、まだ使い始めたばかりの方だったり、初めて強制ロスカットにあう経験された方からすると、精神的にかなり辛いものがあると思います。
僕も初めて強制ロスカットにあったとき、それはもう何もかもがどうでもよくなるくらい凹みました。笑
なので、上記2記事をぜひ参考にしていただいて、メンタルがやられないルール作りをしてほしいと思います。
僕は基本的に強制ロスカットまで待ち、手動での損切りはしないタイプなのですが、今回のドル円のチャートを振り返ってみると、『もし損切りするとしたらココだな』と思う場面がありましたので、共有したいと思います。
あくまでも僕の主観なので、参考程度にしていただけたらと思います。
4時間足の意識されているポイントに水平線を引く
一気に下降していった場合、どこまで落ちるかを想定する必要があります。
4時間足や日足で確認するのがいいでしょう。
ということでまずは4時間足で水平線を引いてみました。
直近の安値の赤丸のところに合わせて引いてみました。
すると、それよりも過去の黄色の丸のところでも同じ水平線で意識されているのがわかります。
ということはひとまずこの水平線で何かしら意識が起こりそうです。
この水平線で反発して上昇するのか、それとも抜けて下降が加速するのか、というシナリオが描けるでしょう。
最低でもこの水平線まで下降すると想定し、保有中のポジションを見て作戦を立てます。
例えば、まだナンピンする余力が残っているのなら、最大回数までナンピンするのを待ってもいいでしょう。
逆に、この時点ですでに最大までナンピンしているなら、回復の可能性はないと判断し、損切りしてもいいと思います。
では、この水平線を抜けて下降していった場合、どこまで落ちる可能性があるでしょうか。
ひとつの目安としては、下図のさらなる安値の部分でしょうか。
さすがにここまで落ちると耐えられないと思います。
なので、『水平線を抜けたら損切り』という覚悟をここで持っておきます。
余談ですが僕はチャートにボリンジャーバンドを表示させておくのが好きです。
水平線での反応を見る
経過を見てみると、水平線はあっけなく突破され、下降の勢いが強くなっています。
放っておいても強制ロスカットが発動しそうですね。
しかし大事なのは、水平線での反応です。
4時間足ではするっと抜けているように見えますが、下位足に落としてみると面白い反応が起こっています。
下図は1時間足ですが、水平線を抜けたあと、一瞬上昇して水平線を天井にしているのが見てとれます。
15分足にするともっとわかりやすいです。水平線を天井にして下降してます。
このように、意識される水平線というのは、その付近で揉み合いが起こったり、一旦戻しが入ったりします。
そして面白いのが、意識される水平線を下に抜けると、一瞬上昇し、その水平線を天井にするかのように上昇の勢いを阻んで再度下落します。
水平線にはこういう性質があるので、ぜひ覚えておきましょう。
損切りのベストタイミング
以上の性質から、損切りのベストタイミングは個人的にはココだと思います↓
『水平線を抜けたな、じゃあもっと下降していくな、それなら戻したところで損切りしよう。』という理屈です。
その戻しというのが、水平線にタッチした部分です。
僕の場合、ここで損切りしてれば2万2,000円くらいの損失で済みました。たらればなので意味ないですけど。笑
もちろんこれは僕の主観ですので、チャートを見る目に長けている方であればもっとベストなポイントを見いだせるかもしれません。
水平線ではなく、移動平均線やボリンジャーバンドを使って見つけることもできるかもしれません。
相場に正解はないので自分なりの根拠を見つけてほしいと思います。
時間帯を意識する
上記の損切りポイントですが、日本時間の20時台にやってきてます。
実はこの時間は相場の調整が入りやすい時間です。
16時〜欧州時間がスタートし、値動きが活発になり、19時〜20時台になると一服します。
そして21時ごろから米国時間を意識して市場参加者が増えるためトレンドが続伸します。
こういった時間帯の値動きの傾向を意識していると、損切りポイントも捉えやすいかもしれません。
ちなみに大きく動いた日の翌日の東京時間では、反転する傾向にあります。
大きく下がっていれば、翌日の東京時間は少しずつ上昇し、また欧州時間が始まると新たな値動きが発生する、というサイクルがある印象です。
運用ルールの徹底を
EAの運用ルールは人それぞれですが、もし『損切りする』というルールにしているのであれば、含み損がどれだけあろうとスパッと切ってください。
大事なのは、自分の運用ルールを守ることです。
運用ルールを守れば、損失にあっても精神的な負担は軽くなります。
しかし、『損切りする』というルールにしているのにできなかったのであれば、損失が出たことに加え、ルールも守れなかった痛みまで感じてしまい、余計にメンタルがやられます。
ここまで偉そうに書いてきましたが、僕は損切りできない性格なので、手動での損切りはしないことにしています。笑
そのかわり、利益をこまめに抜いて損失を最小限に抑え、資金管理でカバーしている形です。
損切りすればもっと利益が残せるのはわかっているのですが、実際ベストな損切りタイミングが来たときにチャートを見ていられるかといったら難しいんですよね。
僕も普通に生活してるのでずっとチャートに張り付くわけにはいきません。
そういった面を考慮すると、EAに任せておいた方がいいなとなりました。
自分自身の生活リズムやメンタルなど考慮して、運用ルールを確立してみてください。
負けっぱなしで終わらないこと
ロスカットした直後は精神的にもキツイと思います。
ですが、ここで終わらないことが大事です。
大事なのはEAを回し続けること。(といっても適宜オンオフは必要です。)
マイナスのまま退場したら負けで終わります。
ですが、プラスになって終えれば勝ちです。
EAは期待値を追う長期投資なので、一時的にマイナスになっても稼働し続ければプラスになります。
投資の一番のリスクは『継続できないこと』と言われています。
途中でやめたら得られるはずだったリターンを失ってしまうのです。
株で例えるなら、株価が暴落したときに怖くなって狼狽売りして損失を確定させ、のちに上昇して元に戻る・・・みたいな負けパターンをよく聞きます。
目の前の短期的な出来事に左右されていては一向に資産は増えません。
長期的目線で考えること、これが投資の本質だと思います。
だからこそ資金管理が大事なのです。
ロスカットにあっても復活できる資金でEAを運用していきましょう。
いきなり全力を注ぐと一発やられただけで退場になってしまうので、資金コントロールをうまくやっていきましょう。
損失から学ぶこと
僕も今回強制ロスカットにあったのですが、もっと損失を抑える方法はあったか?と都度考えるのが大事だと思いました。
損失から学ぶことは多いです。
始めたばかりの方はまだEAの特性をつかめていないかもしれませんが、1ヶ月、2ヶ月とEAを使っている方なら、特性も見えてきて運用方法もいろいろ考えられるのではないでしょうか。
例えば、
『含み損が8万円超えたらほぼ強制ロスカットにあう可能性が高いから、最初から運用資金を10万円じゃなくて8万円にしておけば、2万円分は損失回避できるのでは?』
『XMのボーナスクレジット込みで運用資金10万円にした方が現金のダメージは浅くて済むのでは?』
『標準型でも攻撃型でも強制ロスカットにあう場面が同じなら、リスクは同じと考えて、攻撃型でガンガン稼いだ方が資金効率がいいのでは?』
などなど。(あくまで仮説です。)
負けたことに目を背けず、どうすれば心地よく運用できるかを常に考えていきましょう。
目指すは年間トータルプラスで退場しないことです!
頑張っていきましょう!