こんにちは、アサヒです。
最近のコロナ相場で一方的なトレンドが急に出るのでびっくりしますね。
ナンピンマーチンEAは逆ポジションを持っているときに担がれてしまうと、含み損が目も当てられないくらい増えてしまいます。
ナンピンマーチンEAは基本的に損切り機能が付いていないものが多いです。
そのため、激しい逆行にあうと資金が耐えられなくなり、強制ロスカットとなります。
強制ロスカットになると全資金が吹っ飛んでしまいます。
いくら爆益を出しても、全部吹っ飛ばしたら意味がありません。
なので、こまめに利益を出金して損失を最小限にする、あるいは膨大に資金を入れて相場が戻るのを待つ、といった資金管理が必要になります。
資金管理の詳細はこちらの記事にまとめています。
⇒EAの資金管理〜ロスカットを味方にしてFXで勝ち続けよう〜
とはいえ、含み損が増えていく様を指をくわえて見ているのも精神的に辛いかもしれません。
そこで今回は、どうしても耐えられなくなった場合にどこで損切りすべきかをお伝えしようと思います。
これは僕なりの裁量判断となりますので、あくまでも参考程度にお考えください。
人それぞれ裁量判断は違うものですし、FXに正解はありません。
自分なりの損切りルールを構築することが大切なので、ひとつの選択肢として参考にしてもらえたらと思います。
1時間足で流れを把握する
僕は普段、EAを設定しているチャートとは別に、1時間足のチャートを開いて見ています。
その1時間足のチャートに、移動平均線(MA)を表示させています。
長過ぎず短過ぎず、ちょうどいい感じで流れがわかるからです。
では例として、2020年6月2日(火)前後のUSDJPY1時間足のチャートを見てみましょう。
この日はレンジを抜けて急激に上昇し、その後綺麗な上昇トレンドを形成していきました。
おそらく大口の機関投資家が絡んでいると思われるのですが、レンジをブレイクしてからの上昇の勢いが強く、ほとんど押し目をつけることなく90pips近く上昇しました。
ここでもし逆張りタイプのナンピンマーチンEAを使っていた場合、レンジ上限付近で売りエントリーしたかもしれません。
順張りタイプでも稼働タイミングによっては売りポジションを抱えていたところだったかもしれません。
売りポジションを抱えている時に、このような急激な上昇をくらうとナンピン回数も増え、含み損もかなり大きくなると思います。
僕は幸いにも、トレンド方向にEAがエントリーを繰り返してくれたため、爆益となりました。
ですが、EAによっては売りポジションが重なり、6月5日(金)の雇用統計後の上昇でとどめを刺されて溶けてしまったものもあるようです。
ここで6月2日付近のチャートを拡大してみます。
6月2日以降、短期・中期・長期の移動平均線が綺麗に並び、上昇トレンドが形成されていることが把握できます。
1時間足で見ると、このようにちょうどいい感じで相場を把握することができるんですよね。
なので僕は1時間足を好んで使っています。
どんなときに損切りすべきか
仮に、6月2日の上昇で担がれて何回もナンピンして含み損が大きくなったとしましょう。
そうしたら、ポジションの状況を把握しておきます。
どれくらい戻したらプラ転するのか、どれくらい逆行したらロスカットされるのか、現在の価格からの幅を計算します。
そして、もう少し逆行されるとロスカットされそう、プラ転するまで遠いから時間がかかりそう、という状況だった場合には、損切りを考えます。
一旦損切りして立て直した方が、全損するリスクもなくなりますし、また新しくポジションを持ち始めるので、利益を積み上げることができます。
ずっとポジションを持ち続けていても、ただ状況を見守ることしかできず、その間は利益を生みませんから、時間を無駄にして効率が悪くなってしまいます。
基本的にトレンドは続伸すると考えておいた方が、気持ち早めに対処できるのではないかと思います。
4時間足を見ておくのも効果的です。
これまで意識されていたであろう水平線をブチ抜けたので、次にどのあたりまで目指すか目安を見つけることができます。
↓4時間足
今回の場合だと、とりあえず過去の高値まで向かっていく可能性もあると考えられます。
そこまで進んだ場合、持っているポジションは含み損に耐えられるのかを計算してみるのもいいですね。
もし無理そうであれば早めの損切りが必要です。
過去の高値まで到達して、そこで反発して下降するのか、もし抜けるようであれば、日足、週足など長期足にして意識されているラインを探して、どこまで伸びそうかシナリオを描いてみるといいでしょう。
20EMAまで戻したところで損切り
もう少し逆行すると今までの利益が吹っ飛んでしまう、プラ転するまで時間がかかりそうだ、といった理由で損切りすることを決心したとします。
そうしたら、1時間足の20EMAまで戻したところで損切りします。
上昇トレンドが発生した場合、1時間足の20EMAを押し目にして続伸する傾向があります。
急激に伸びたとしても、上がり続けることはなく、どこかで必ず押し目を付けます。
なので、狼狽してその場で決済するのではなく、押し目まで待って決済した方が損が浅く済む場合が多いです。
また、ドル円は上昇トレンドが発生した翌日の東京時間で、戻しの下げが入ることが多いです。
今回も6月3日の東京時間に20EMAまで戻しており、その後上昇トレンドが続伸しました。
なので、トレンド発生翌日の東京時間の押し目で損切りするのが効果的ではないかと考えています。
目先の利益ではなくルールを守ろう
ここまでの話をまとめると、耐えられそうになかったら1時間足の20EMAの押し目で損切りしようということになりますが、必ずしもこれが有効に働くかどうかはわかりません。
あくまでもそういう傾向があるというだけであって、20EMAを一気に突き抜けてプラ転する可能性もあります。
そうなった場合、損切りしない方がよかった!となってしまいますが、たまたまその時プラ転しただけで、次回プラ転するとは限りません。
プラ転したかどうかの結果で見るのではなく、自分自身のルールを守れたかどうかで評価すべきです。
利益が出ていれば何回損切りしても正しいのです。
実際、今回のドル円は綺麗な上昇トレンドを描いていったので、資金に余裕がない人は耐えきれず溶かした人もいるかもしれません。
目先の利益、目先のトレードにとらわれることなく、1年後、2年後、数年後と長期スパンで考えて資産が残るように運用していきましょう。
裁量判断を入れたくなければ資金管理を徹底しよう
今回紹介した損切りルールは、裁量判断が必要になります。
せっかくの自動売買なので、極力裁量は入れたくないと思う人も多いでしょう。
FX初心者にとっても裁量は難しいものです。
しかも、損切りするポイントに来るまでチャートを見ておかないといけないので、日中仕事がある人にも難しいかもしれません。
そういう場合は、やはり資金管理を徹底するやり方の方が簡単だと思います。
チャートを読むのではなく、機械的に資金をコントロールしていった方が、自動売買との相性はいいですね。
ナンピンマーチンEAの資金管理や運用ルールの考え方についてはこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
⇒EAの資金管理〜ロスカットを味方にしてFXで勝ち続けよう〜
⇒FX自動売買EAの含み損にドキドキするならルール作りと資金管理の徹底を!
僕が使っているナンピンマーチンEAは、今回の相場にも耐えられました。
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